動画作成しているとレンダーキャッシュと呼ばれるファイルが自動で作成されディスク容量を圧迫します。
数分の動画のレンダーキャッシュのデータ容量ですが、1プロジェクトでおよそ6GB程度作成されています。10個動画を作成しただけでも60GBものデータ容量になります。
残念ながらDavinci Resolveはこのキャッシュデータを自動では削除してくれません。手動で削除する必要があります。その方法について説明します。
最後に格納先のデフォルト変更方法についても説明していますので最後までご覧ください。
- レンダーキャッシュとは
- キャッシュ作成のオン/オフ
- キャッシュの作成先の変更
- キャッシュの削除方法
- デフォルトのキャッシュ保存先変更方法
- 複数プロジェクトキャッシュの削除方法
- もっとDaVinci Resovleを知りたい方
レンダーキャッシュとは
通常ですとテロップやトランジション、そしてエフェクトを追加した場合、再生に時間がかかります。
キャッシュを行うことで、それらエフェクトの結果を保存し2回目以降の再生を速くすることが可能となります。
キャッシュ作成のオン/オフ
「再生」→「レンダーキャッシュ」→「スマート」を選ぶことでキャッシュを有効にできます。「ユーザー」は自動ではなくユーザーが指定したクリップをキャッシュしますが、設定によってはfusionなど一部自動的にキャッシュされる場合があります。完全にキャッシュをオフにしたい場合は、なしを選択してください。
キャッシュ有効になると、エディットページのタイムライン上に赤いバーが表示されます。キャッシュされると青くなります。
キャッシュが終わると、どのような重いエフェクトもスムーズに再生できるようになります。
キャッシュの作成先の変更
「ファイル」→「プロジェクト設定」を選びプロジェクトの設定画面を表示。
「マスター設定」→「作業フォルダー」→「キャッシュファイルの場所」
ここでキャッシュの保存先を変更することができます。
キャッシュはかなりデータ容量使いますので、WindowsなどのOSがインストールされているディスクを指定するのは避けましょう。ディスクがフルになって不安定になり動かなくなったりします。
再生スピードに間に合うアクセス速度あれば良いので、SSDでなくてもハードディスクでも良いと思います。私も一時期ハードディスクを作業フォルダーに使っていましたが問題なく使えていました。
ちなみに作業フォルダー設定の上の項目欄でユーザーモードでも自動でキャッシュできる項目を選ぶことが可能になります。
キャッシュの削除方法
「再生」→「レンダーキャッシュを削除」→「すべて...」を選ぶことで削除が可能です。
デフォルトのキャッシュ保存先変更方法
「Davinci Resolve」→「環境設定」で環境設定画面を表示。
「メディアストレージ」を選ぶと、メディアストレージの設定画面がでるので、この一番上のディレクトリをキャッシュを保存したディレクトリに設定します。ちなみに、キャッシュだけではなく、プロキシー編集などのファイルもこのディレクトリがデフォルトになります。
あとは新規プロジェクトを作成すれば、毎回キャッシュ出力先を変更しなくて済みます。
複数プロジェクトキャッシュの削除方法
しかしながら、プロジェクト毎にこの作業をしなくてはならないため、プロジェクトの数が多い場合は、エクスプローラで直接ファイルを消すことも可能です。
エクスプローラでキャッシュのフォルダーに移動すると、英数字のフォルダーがあります。これがプロジェクトのキャッシュになります。
更にそのフォルダーの中に入るとinfo.txtというテキストファイルがあるのでダブルクリックで開くと、プロジェクトの名前が分かります。
キャッシュを消したい場合はaudio以外のディレクトリを消せばOKです。
もっとDaVinci Resovleを知りたい方
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