フォグの動画編集スキルアップと自作パソコン日記

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簡単!動く車からテキストテロップ出現させる方法【DaVinci Resolve 17無料動画編集ソフト】

今回は、動く車からテキストを出現させるおしゃれなテキストテロップの作成方法を紹介します。

 

youtu.be

 

この編集方法を覚えると、車に限らず動く物体からテロップを出現させることができるため、オープニング動画や注目させたい内容の強調に使えますので、是非この方法を覚えてください。

 

今回の手順はこのように大きく5つのステップなります。

 

1)素材動画の取込みとタイムライン配置

2)テキスト追加と編集

3)マスク用素材動画クリップコピー

4)カラーページでマスク作成

5)キーフレームでマスクの移動と変形

 

1.素材動画の取込みとタイムライン配置

まず、素材の動画を用意します。今回、視聴者さんにも同じ操作で覚えられるように、素材のリンクを解説欄に貼っておきます。ダウンロードして一緒に操作を覚えていきましょう。

https://pixabay.com/videos/id-77240/

取り込む前にプロジェクトの設定を行います。今回の素材動画は4K動画ですがフルHDで編集したいと思いますので、「1920x1080 HD」を選択してください。そしてフレームレートは30にします。

そして保存を押します。

 

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エディットページに移動し、先ほどダウンロードした動画をドラッグドロップでメディアプールに取り込みます。このとき、フレームレートを変更しますかと聞かれますが、今回は、先ほど設定したフレームレートで作成したいので、「変更しない」を選んで取り込みます。

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今回使う素材の動画は4K画質で高負荷な編集になります。使われるパソコンのスペックによっては編集が難しい場合があります。その場合には、素材動画を右クリックし「最適化メディアを生成」を選んで最適化メディアを作成してください。これを行うことで、お使いのパソコンに最適な解像度に変換され編集が軽くなります。この最適化メディアは編集時のみに使われるため、オリジナルの動画や最後の出力への品質には影響しませんので、安心してお使いください。

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では、タイムラインのトラック1に素材動画をドラッグ&ドロップで配置します。

クリップが長い場合には、前後をカットして調整してください。この操作のことをトリミングといいます。

今回は、濃い紺色の車が通過するところを使いますので、そのあたりを残してカットします。

6秒から9秒を採用しましょう。Ctrl(Command)+Bで動画を分割できます。そしてSHIFTキーを押しながらBack Space(Delete)を押し不要なクリップを削除します。

※カッコ内はmacでのキーとなります。

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2.テキスト追加と編集

テロップとなるテキストをトラック2に配置します。

エフェクトライブラリを選択し、「テキスト+」を選んでドラッグアンドドロップで、トラック2に配置します。

長さを動画クリップに合わせて調整します。

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再生ヘッドを紺色の車が見えるところに移動します。

フォントを選択し文字を入力します。

最後に位置とサイズを調整します。

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3.マスク用素材動画クリップコピー

トラック1に配置したクリップをテキストのトラックの上にコピーして配置します。その方法は、ALT(Option)キーを押しながら、ドラッグ&ドロップするだけで簡単にコピーが可能です。

そして、黒い車が画面上にいるところだけを残すように更にトリミングします。

 

ここでテキストのクリップも、このマスク用クリップの先頭と一致するようにトリミングします。

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4.カラーページでマスク作成

カラーページに移動します。最後に追加したクリップが選ばれていることを確認します。V3と書かれているのがトラック3番目のクリップを示します。

 

そしてノードを追加します。

※ノードは追加しなくても編集できますが、エフェクト毎にオン・オフしたり、コピーしたりできるので、エフェクト毎にノードを追加する習慣をつけてください。

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ノード2が選ばれている状態を確認し

では、車が画面から出る少しまえのところに再生ヘッドを持っていきます。

 

そして、Windowのアイコンを選択し、「カーブ」を追加します。

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ビューワー上で、マスクする形状を作っていきます。

画面の拡大・縮小は、マウスのホイール、画面の移動はホイールボタンを押しながらドラッグすることで移動ができます。

 

左ボタンを押しながら作成していきます。

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作成した形状でマスクするため、透過させる必要があります。

ノードエディタ上で右クリックし、「アルファ出力を追加」を選びます

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青いアイコンが出現するので、ノードの青いアイコンと接続します。そうすると、マスクされていないところが透過されます。

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今回はマスクしたところを透過させたいため、カーブのところで反転ボタンを押します。

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5.キーフレームによるマスクの移動と変形

続いて、動く車に合わせてマスクを移動および変形させます。

その準備として、トラッカーアイコンを押し、トラッカー画面を表示させます。そしてフレームボタンを押します。これによりフレーム毎にマスク形状を変化させることができます。

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そして、今の状態でキーフレームを設定します。ダイヤの形をしたマークを押すことで、キーフレームが設定できます。

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キーフレームは複数設定されるとキーフレーム間は自動で補間され移動します。ですので、1フレームずつ移動させなくても、ざっくりした間隔で形状を変形させるだけでOKです。

 

あとは、ビューワー上で、再生ヘッドを移動させ、形状を変えてきます。

 

まずは車が真ん中に来たところで、マスクを移動および変形させます。

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次に車の後ろが現れたところに再生ヘッドを移動させます。

同様にそしてマスク全体を移動させます。形状を整えます。

 

そして、車の後ろが出現するまに再生ヘッドを移動します。マスクを完全に外側に出します。

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今度は、車が画面から消えていく方向のキーフレームを設定します。

 

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このままでは、文字の先頭がきれてしまうため、マスクを調整します。

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再生ヘッドを車の後ろが現れる前に移動させ、マスクを画面の外に出します。

 

最後にこのマスクの境界を少しぼかしを入れて境界部分をきれいにしたいと思います。

今度は「クリップ」を選択します。

そして「ウィンドウ」アイコンをクリックし、マスクで使った「カーブ」選び、ソフト1の値を1.34ぐらいにします。

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そうすると境界がすこしぼやけて、多少マスクがずれていても違和感がなくなります。

 

ビューワー左したの「オフ」を選択すると、マスクの外形を非表示にすることができます。これで調整を行ってください。表示させたい場合には、「Power Window」を選んでください。

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